未完放流

終わりなど無い、有るのは試練だけだ……

もう一つの就職氷河期?

ネット上で就職氷河期の話題を見ると 2010 年と 2011 年も就職氷河期にいれるべきという発言をみることがある。 大卒であれば 2022 年現在で、 30 代中盤ぐらいですかね? 該当世代からリアルでは聞いたことは無いですね。 多少は記憶が鮮明な内に、当時を振り返って記そうかと思う。

まず個人的な認識ですが氷河期と呼ばれるような長期ではなく、一時的な求人悪化という認識です。 就職氷河期の当事者以外が認識していない恐ろしい面に、期間の長さに比例して競争倍率が累積されることがある。 ストレートで卒業したとして浪人の期間が 1 年の 23 歳と 5 年の 27 歳では正社員雇用につながる難易度は雲泥の差になると思う。 一般的な就職氷河期の定義は様々だけれども 10 年前後は継続したと考えている。

恐らくリーマンショック東日本大震災を発端とする経済悪化による求人減を指しているのだと思われる。 自分も首が切られるのではと恐れていた記憶はある。

リーマンショックも人災ではあるが、制御できないという点では天災に近い。 これら二者はともに人智を超えたカタストロフと言える。 このような事象は非常に不幸ではあるが外部にも認知がし易く、悪化を防ぐために救済措置も早い。 団塊ジュニアと超就職氷河期世代と比べれば、人口減少が進んでおり母集団の数も少ない。 そのためか求人状況の回復は早かったというか、非常に短期間だった印象がある。

当時は殆どの団塊の世代も既に定年退職後であり、社員数の調整は終わっている。 会社の人口ピラミッドが崩壊が認識され、中堅層(就職氷河期世代)の不在から経営に支障が出始めたり、 ブラック企業が社会問題として認知され取り締まりも始まったのは、この前後ではないだろうか? そのためか、当時は既に若さが希少な資源として認識され始めて待遇改善は始まっていたと思う。

うろ覚えであるが第 2 新卒という言葉が出始めたのも、この辺りではないかと思う。 大卒の雇用のミスマッチが社会問題が認識され始め転職市場の整備が始まっていたと思う。 ただ超就職氷河期世代は三十路を超えており「若い子がいるからお呼びでない」という揶揄も流行っていた気がする。

私の職場はやや特殊かもしれないが、特段に若手の採用を絞ったという記憶はない。 応募者の人数が増えたというのも聞いていない。

個人のメモなので、これ以上調べたり文章を推敲する気はないが カタストロフによる一時的な落ち込みであり救済も比較的早く、また相対的に若年層への影響は少なかったので、 問題として認識されることは少ないというのが実態ではないだろうか? 勿論、例外的に大きく人生設計が狂った人もいるだろう。

まぁー、今日はこの位で。 気が向いたら掘り下げよう。