未完放流

終わりなど無い、有るのは試練だけだ……

個人向けの省電力サーバーを求めて その3

今回の調査で最も重要なのはアイドル時の消費電力と考えました。 デスクトップとしても使い、サービスも少しだけ走らせるつもりなので自宅サーバーとは呼べないかもしれません。

自作PCで何とかできないかと思い調べてみましたが、正に「浦島太郎」状態。 盲点だったのは、コロナ騒動(2021年)時に奥さんのリモートワーク用に購入したPCのアイドル時の消費電力が驚くほど少なく ミニタワーでも自宅サーバー用途には充分でないかと考えている。

変遷として

  1. ASRock DeskMini X300 AC アダプターの変換効率は魅力的!!
  2. intel N100 miniPC で性能的には充分では?
  3. picoPSU なんてものもあった記憶が
  4. ワットチェッカーが、奥さんのPCに繋ぎっぱなしだったような?

ASRock DeskMini X300

単純に筐体が小さくてACアダプター動作は魅力的。 ただ Ryzen 7 5700G をいれると熱がこもるようで、CPUクーラーは別途用意した方が良いとのコメントを散見。

構成に依存するが、アイドル時の消費電力は 8 ~ 14W ぐらいではないかと思う。 意外と CPU クーラーが電気を使っているのではないかと妄想している。

roatech.jp

www.gdm.or.jp

自分の想定用途では性能十二分と言うよりも、ややオーバースペックかも? ゲームに使えるほどの 3D 性能は不要。

intel N100 系 mini PC

これも AC アダプター動作。

Celeron には個人的に思い入れがあり、昔(300A)からお世話になっている。 万人に勧めるものではないが Atom も好き、用途を割り切れば使い易い印象がある。

gihyo.jp

記事では実際に Ubuntu をいれて、計測していると 10W 強だと思われる。 他の方が windows 11 での報告をしているが、本体のスペックはやや異なるが、もっと少ないようだ。 この辺は工夫の余地があるのかもしれない。

考えてみれば MS が、intel から CPU の設計情報をもらわずに OS を作るとも思えない。 使いたいのがLinux CLI、その次にサーバーなので現在であれば WSL2 で充分かもしれない。

www.bee-link.com

ハードウェアが全般的にメンテし易い設計で好感が持てる。 物作りは中国に負けていると感じてしまう。


www.youtube.com

動画を見る限り、画面の描画を多用する場合は、やや力不足かもしれない。

shigedosicks.net

Zoom の使用感が、CPU60%位で稀に100%との記述がある。 他のソフトを使いながらだと、少し不安があるかもしれない。 仕事用としては微妙にネックになるかもしれない。

pico PSU

マザーボードの電源をACアダプターに変換するキット。 数年前に静音化で調べた記憶があるが、現在も販売されているようだ。 GPUを使用しなければ動くものも多いのではないだろうか?

お値段的ばハードルはやや高い。 自作PCのノウハウが使えるのは魅力的。

Ryzen 5 5600X PC

ワットチェッカーが壊れていないと思うのだが、アイドル時は 4 W 程度な気がする。 もともと電力制御が優れているという記事は幾つか見つけているのだけど、かなりスゴイ気がする。 最近の CPU は全てこんなに緻密に制御できるのだろうか……? ブラウジングすれば、瞬間的に60W位になるので故障でもないような。

Sycom で組んだもらったのだが、SSD を NVMe に変更しただけで、電源も標準装備の 550W Bronze 。

www.sycom.co.jp

これが本当なら、下手に省電力 PC を組む必要が無い気がする。 もう一つ考えられる原因として、箱の容積が大きいので熱がこもり難いというのも良いのかもしれない。

おまけ 熱問題

Third Party の CPU クーラーの増加に驚いた。 グリスに代わるものとして、液体金属なるものが登場している。主成分はガリウムらしく導電体? 殻割やヒートスプレッダーの自作動画なども出て来て驚く。


www.youtube.com

昔は雑誌の企画でしかできそうになり物を個人が行うことに隔世の感すらある。

熱伝導率が高いグリスに換えるのはコスパが良いかもしれない。