出産で奨学金減免ねぇ
目論みとしては、学生支援機構(育英会)から奨学金を借りて大学を卒業して結婚したカップルの出産の手助けになるという考えだろう。 違う使い方をする人が一定数出現するというのと不公平感が出るのは予想に難くない。
やはりというか、2ch ネラーの関心も高かったのか、まとめサイトにも早速登場している。
単純に考えても
- 適用年齢・条件と期間は?
- 学籍があっても適用可能?
- 経済事情で進学を断念した人がより不公平感がより強くなるのでは?
- 中退などの例外の取り扱いは?
- 大学院の取り扱いは?
- 子供の人数は?
- 偽装結婚&出産の区別は?
- 離婚した際の対応は?
- 未婚の母(父)は?また、そのパートナーは?
- 不幸にも子供が亡くなったら?
- 血縁関係は?実子のみ?養子は?
- 両親・子供の国籍は?全員日本限定ですよね?
- 減免目当てで、経済困窮に無い人間が不必要に奨学金を申請するケースも増えるのでは?
- 不適切な進学を誘発するのでは?
ちょっと考えただけでもザル。
公正に運用されたとしても格差拡大を促進する効果しかないように思える。 そもそも経済的に不安を抱えているので結婚しないカップルが多い状態で、成婚できるだけ安定している方を有利にしてどうするんだ?
非モテは余計に金払えとも言っているようにも聞こえる。
奨学金(ローン)の返済と出産を結び付けるという発想も下衆でセコイ考え方だ。 しかも全額免除とは書かれていない。
出生率を上げたければ、こんな小手先ではなく、もっと包括的に考えられないのだろうか?
出産(人口)が喫緊の課題であることに異論はないが、大学・学問本来の立場などの検証が曖昧で軽んじられている気もするが如何だろうか? 更に言えば、氷河期世代の殆どが奨学金の返済を終了している今出すのもセコイと考えるのは勘繰り過ぎだろうか?
そもそも少子化で借り手の母数自体は減りそうだから減免しても大丈夫ということになったのだろうか?