未完放流

終わりなど無い、有るのは試練だけだ……

オッサンになって理解できなかった文言「漫画は動画よりタイパが悪い」

年をとると若い人の言葉が分からなくなると小学生の時に教えられ、 当時は本当かなと思っていました。

togetter.com

中年になってみれば、若い人の言葉は随分と知らないものだと少し寂しさがありました。

「タイパ」とは「タイム・パフォーマンス」を略したものらしく、 「コスパ」の「コスト」から「時間」に変えたもののようです。

パフォーマンスの単位に、コストから時間という究極の指標のように思えます。 次はあるのでしょうかね?

別の見方をすれば、コストを掛けられないのか、払わなくて良いからなのか何れにせよ時代の移り変わりを感じます。

考えようによっては動画が効率が良いのは当たり前で、本などと比べれば疑似体験に近いものです。 「まなぶ」は「まねる」から始まると思っています。

カメラの高性能化と低価格ぐらいは予測できましたが、動画編集ソフトが一般化する未来はあまり想像していませんでいた。 Adobe 製品は 90年代終盤には触っていたので Premiere を知った時には、ターゲットはどこにあるのかと考えたものです。

さて漫画及び読書、文章のメリットについて考えたいと思います。 私も動画を見て楽しませていただいていますが、内容は基礎的なものが多いかと思います。 専門性の高いものや難解なものは、作成コストが回収できないので数は絞られるかと思います。

個人的には授業や動画よりも、教科書を購入し、時間を掛けて反復した方が良かったものもあります。 私の経験では高度に抽象的な概念などは本で学ぶ方が優れているような気がしますね。

動画の次に来るとしたら、攻殻機動隊のようなSFでみられる脳に直接作用する経験を書き込むようなやり方ですかね? これだと抽象的な概念の理解も追体験できるかもしれませんね。 倫理的な問題はかなり発生するでしょうし、技術的にはまだまだ難しいかと思います。

動画の影響か分かりませんが、理解という言葉が年々軽くなっているような気がします。 まぁ、時代に取り残された氷河期老害の妄言です。 お気になさらないで下さい。