未完放流

終わりなど無い、有るのは試練だけだ……

10年ぶりにゲームを買って楽しんだ記録

2022年元旦から何をアップしているんだという気もするが、今後暫く機会も無さそうなので記す。

時間とお金の隙間を使って2021年末辺りにゲームで遊んだ記録。 思い返してみれば、最後に購入したのは10年以上前だった。

就職氷河期+αで生活困窮に陥いった際に趣味を捨て、そのまま四十半ばのオッサンになってしまいました。 それまではゲームは細やかな趣味だと言えたかもしれません。 時が経ち多少の余裕ができたのですが奥さんがゲーム嫌いだったので控えていました。

子供が成長し興味を持つようになったので自分も楽しもうと思いました。。 我が家にある最も新しいゲーム機は PlayStation2 なので、当然ながら Nintendo Switch か PlayStation5 の購入も検討されました。 しかし家族会議の結果、購入は断念。 コロナなどの諸事情により入手が難しいことが主な理由ですが、有名タイトルはマルチプラットフォーム展開しているものも多く PC でもプレイできたりします。 運よく GPU 入手目処が立ったのも幸いでした。

ダウンロード販売も使い易くなったのは有難いのですが、同一タイトルでも複数の入手経路がありアップデート対応も異なっていたりするのも悩ましいところです。 結局、Steam を使いましたが便利ですね。 有料のものはセールを狙ったので値引き価格で買えました。

日本で作られたゲームでも UI が日本語対応していないものをしばしば見かけ悲しくなりました。

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コンシューマーゲームは10年振りですが、表現力の向上に驚かされますね。 凡そのハードウェアのスペックはつもりですが表現する技法も併せて発展するものだとあらためて思い知らされました。 インディーズといってもレベルが高いですし、随分組織化して作っている事も分かります。

ストレージの制約がほぼ無くなっているので、ボリュームも増えました。 攻略サイトに書かれている時間より長くなる傾向があったので、中年でそんなに衰えるかと焦りました。 しかし実際にはプレイスタイルの問題ということで落ち着きました。 我々の世代が親しんだファミコンではテキストは全て読むのが標準的でしたが、現在は全て読むことが前提になっていない量が入っているようですね。 少し巨視的にみれば販売されているゲームだけでも一人の人間が一生かけても遊びきれない量になっていると思います。

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また寂しい話ですが、若い頃と比べ体力・気力・時間の制約が大きく熱中というか集中できませんでいた。 昔ほど思うようにキャラクターを動かせない気がします。

ゲームをすることに文句を言われる時代から生きているせいか後ろめたさを感じることもありますが、やはり楽しめる時に楽しんだ方が良いのかもしれません。 友人と感想を話し合ったりするのも楽しみだったのですが中年になると、まず無理ですね。

購入したタイトルは有名どころばかりなので、ゲーム好きの人には特に新鮮味はないかと思います。 普段とは関わりのない世界を調べるきっかけにもなり、とても良い気分転換となりました。

Factorio : demo 版

ベルトコンベアを作る箱庭型?ゲーム とても面白いのだけど、demo でもかなりの時間を取られてしまった。 本編も興味はあるのだけど諦めた。

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プログラマーの入社試験に採用されたというのも納得の内容。

Noita

魔法使いがダンジョン探索するローグ系で、難易度が高そうなので最後までプレイするのは諦めました。 ドットごとに物理演算処理をしているが、Core i5-9400 内蔵 GPU UHD630 で 充分に動いた。

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オブジェクトを破壊したり引火したときの処理過程が美しく、それを見て満足してしまい殆ど進めていません。 魔法を組みわせて楽しむことらしいですが簡単なものしか試せていない。 敵だけでなく自分にも害があるものも多くあっさり自爆したことも多かった。

Hades

大絶賛されていますね、ギリシャ神話をモチーフとしたローグライク or ライト。 息抜きに数分だけ気軽に遊べるようなシステム設計も素晴らしく起動も速い。 これも内蔵 GPU でも充分に動いた。

あらゆるバランス調整が素晴らしいと思います。 しかし年のせいかアクションについていけないことを自覚し途中で難易度を下げました。 日本語で開発者インタビューが読めますが、コンセンサスを得るための工夫は他の事にも応用できる気がします。

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ギリシャ神話の中では、あまり有名でないらしいザグレウスという神が冥界から地上を目指すという話。 販売当初は日本語対応していなかったですが英語音声を聞きながら邦訳を見るのも楽しいです。 ハリウッド映画なノリのギリシャの神々のやり取りも面白い。

ザグレウスは古代ギリシャでは異端というか珍しいらしく仏教やヒンドゥー教に近く輪廻転生、生まれ変わりを考えるグループらしいです。 研究家・藤村シシン氏の以下の動画も面白かった。


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NieR:Automata

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主人公である女性型アンドロイド 2B が有名なのだと思う。 色んな所で見かけている気がしたので、何となく漫画かゲームのキャラクターだと思っていたのですが登場作品については知りませんでした。 Youtube でまとめ動画を見かけ面白そうだと思い購入しましたが、実際のプレイ時に既視感を持ってしまった。 しかし動画がなければ購入することもなかったので、ニワトリとタマゴの関係になってしまい難しいところ。

流石に GPU は必須で、GeForce 1070 と WUXGA 1920x1200 で動かしています。 時間短縮のために難易度はEASYに下げ、アクションの操作をほぼ無くしてストーリーに専念しました。

スクウェアらしい美麗なグラフィックと音楽、緻密に作られた世界観ので中で悲しい展開の話が繰り広げられます。 大別すると愛情と生命がテーマなのでしょうが、人間が持つ生と死とは共有できない部分もあるので奇妙な感覚を覚えます。 この感覚がこの作品の醍醐味だと思います。

主人公の声優の演技が素晴らしく、物語の進行に伴った心情の変化が見えてきます。 ゲームにムービーを挿入したというよりは、映画にゲームを加えたという雰囲気です。 キャラクターを操作して損失感を表現・体験できるのはゲームならではと思えます。 多感な青少年期に遭遇するとかなり強烈な印象を残しそうで熱狂的なファンがいるのは頷けます。

よく厨二病の人にお勧めと書かれていたりしますが、私の場合、進行し過ぎているせいか作中で起きていることの可能性は無くはないなぁーと普通に考えています。 技術者にはそれほど夢物語だとは思えないものも多いのではないでしょうか?

メディアミックス展開をしているためか、ゲーム以外に小説・円盤を買わないと細部が分かりません。 本編が尻切れトンボな感じの終わり方に感じるのもやや残念。 発売が2017年ですが長く売れ続けているらしく、新規参入組にはこれらの情報には徐々にアクセスが悪くなっており何らかの救済策が欲しいところです。 前作 Replicant が version up され、オリジナルより情報が増えているようなので同じようにこちらも希望します。

元々パッケージ販売されていたせいか、これだけ何故か無性に説明書が欲しくなりました。 操作方法をプレイ中に探せるのですが、紙の図入りのものが恋しくなった。 ダウンロード販売の欠点としてよく言われることがですが説明書 PDF でもついているとうれしかった。

その他評価については他の人と同じような結論に収束したものは省略。 システムとして気になったのは先述の Hades の後にプレイしたせいもあるでしょうが、レベルの概念が無くても成立しそうな気がします。

サブタイトルに使われている Automata を当初は Android にするとあったと wikipedia に書かれていますが、同じ動作を繰り返す自動機械人形と登場人物(アンドロイド)の境遇を比喩しているようで面白いのではないかと思います。 そんなことを考えていたら、TVCM でも人形が使われていたようですね。


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実際のオートマタ(自動機械人形)は日本各地で観賞できる場所があるのですが、造形も美しくそれぞれ所定の動作を繰り返す様は趣があるので一見の価値はあるかと思います。 数年前にこちらに訪問させていただきました。

www.automata.co.jp