Surface Pro 2 のおもひで
Surface Go が日本だけ高いと話題になりました。Office が必要ないという方が多かったようです。 pc.watch.impress.co.jp
私は逆にOffice が欲しかったために Surface Pro 2 を買った口ですがが、そろそろ逝ってしまいそうです。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4037654/surface-surface-pro-2-features
バックアップも取れ代替マシンも入手し移行も何とか終わったので、 内容は批判的かもしれませんが感謝を込めて感想と思い出を記録しておきます。
購入時期は前回の消費税増税前(2014年3月末 5 から 8%)に駆け込みで買ったものなので使用期間は 4年3ヶ月になります。 「自分に本当に必要だったのか?」と問われたら「ちょっと、違っていたかも」と答えるかもしれません。
私と Surface 馴れ初めから来る別れまで
少しPCが好きな人なら当時 Surface Pro シリーズは実はお買い得ではと考えていた方が多いと思います。
購入したものは Surface Pro 2、Core i5, 8GB RAM, 256GB SSD のバージョンです。 本体のお値段が13万円弱、事実上必須なカバー兼キーボードが「タイプカバー2」が1万3千円ほどしたと思います。 合計14万円強だったと記憶しております。
これに Windows 8.1 Pro edition で MS-Office が含まれているので、当時の基準からすれば Office の料金が実質タダという感覚の人が多かったと思います。 またMS謹製の本格的な Windows タブレットという未知の期待もありました。
持ち運べる Office 端末の確保ということが第一の目的でした。 操作は快適でしたし、買った当初は良い買い物をしたと喜んでいました。
以下、使い始めて気になったことを、ほぼ時系列に並べていきます。
タブレットとして使わない
ノートパソコンとしては軽量な部類かと思いますが、タブレットとして操作したときは重さを感じます。 中年男性の個人的な感想ですが、力のない女性や子供・老人にはかなり重く感じるかもしれません。
Windows は現在でもタブレットに対しては模索段階なので仕方がないのかもしれませんが、 iOS や Android と比べると遅れていると思います。 MS自身も既に見限っているのだろうか?
他にもゲームを少し、ペン入力のアプリケーションを試してみましたが定着はしませんでした。
ペン入力のアプリの文字認識の精度も悪くないのですが、紙と比べるとどうしても実用性に欠ける部分があります。 私は小飼弾さんの記事に感動して、当時は別の名前だったとおもうのですが metamoji note を試したのですがイノベーションを感じます。 もう少しで本当の意味での電子ペーパーの時代を予感させます。
外部接続端子が足らないのでポート デュプリケーター等が必須
端子が少ない方が格好は良いのですが、実際には困る場面が多いです。 プレゼンの際にプロジェクタの接続を考えれば VGA端子があった方が無難でしょう。 LAN も無線よりも有線のほうが望ましい環境もあるかと思います。USBは3つくらいあった方が実用的だったりします。
必要に応じて変換コネクタやハブを購入するわけですが、意外と馬鹿にできない金額になります。 私の場合、職場と自宅用にUSB 3 port + GbE を兼ねた Hub を購入しました。 1台は途中で壊れたので計3個購入しました。
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また diplay port の変換コネクタも VGA, DVI, HDMI と購入しました。
合計すると2万円は超えていると思います。 結局ドッキングステーションを買うのと変わりませんね。
OS のクリーンインストールなど
これも独特ですね、MS製のハードウェアなので当然かもしれませんが Windows 以外を入れることを想定していません。 YouTube などで検索すれば Ubuntu を入れた事例などが見つかります。
クリーンインストールも update patch 場合によっては、 Win 10 にアップグレードした状態が前提になったりとハードウェアとOSのライセンスが密に結びついています。
買って1ケ月経たずにアダプタが断線
すぐサポートに電話しました。故障確認か簡単なやり取り後、本体のシリアルを聞かれてすぐに代替品を送ってくれました。 対応は良かったですし、壊れたアダプタの返品発送も求められず楽でした。 交換して頂いたものは現在でも動きますが、やはり断線しかけておりケーブルの位置を調整しながら使うような状態です。
端子の形状が独特ですし、見た目などで新規性を求めているのは分かるのですが耐久性の試験が不十分だったと思われます。 Surface 3 からは端子の形状が大幅に変わり頑丈そうです。
1年過ぎたあたりからキーボードカバーで文字打てなくなる
最初は繋ぎ直せば打てたのですが、段々反応する頻度が減り現在では完全駄目です。 恐らくこれも断線だと思われます。バックライトも光りません。
また Surface Pro 3 からはサイズが大きくなっており、電子的な互換性があるようですがサイズに互換性はなく実用的ではありません。 Surface 4 からでしょうかアイソレーションタイプに変わったのは羨ましかった。 使っていたものは打ちやすいとは言えませんでした。
値段も1万円を超えるので、気軽には買えません。 少し考えてみれば、1万円超えのキーボードって結構良いランクですね。
途中からUSB接続の別のキーボードで操作するようになりました。 また普段は Happy Hacking Keybord を使っているため key map を入れ替えたりしていたので、これまた不便。 当初の想定ほど持ち運びをしなかったので、それほど困ることは無かったのですが残念ですね。
同じような症状なのでしょうか?別のキーボードを用意している Surface ユーザーは結構見かける。
突然電源が切れる、 windows が落ちる、電源ボタンで起動できなくなる
ここで不調を本格的に疑った方が良かったのですが、サブ機として使っていたのでメインのデスクトップが動くからと放置していました。 次第に主電源を押しても動かなくなりました。 バックアップを取っておらず焦ったのですが、本体を振りながら電源を入れると時々起動することが判明しました。 何処かの回路の接触が悪いのではと疑っています。(おばあちゃんが叩くと映るテレビみたいですね)
修理??
やはりと言うか料金設定が新しいものを購入することを促すようにできています。
修理に依頼するとストレージのデータは保証されません。消去するとも書かれたような。 東芝製のPCの修理を頼んだ時も同じようなことを言われました。 バックアップが完全に取れていない場合も多いので、この辺りはどうにか対処してもらいたいところ。
修理と言いつつ同スペックの別の機械を送ってくるケースもあるそうです。 基本的に改造ができない製品ですしデータを空にすると明言しているので、メーカーにとっては合理的ですね。
ifixit で記載されているような工具を揃えれば、個人でも分解・上手くいけば修理もできるかもしれません。 使用頻度を想像すると購入にはちょっと躊躇しますね。
非正規で修理をしてくれる業者もあります。
保証はなくなりますが出来るだけデータ保全に努めたくれたり、こちらの方が人情味あるなと思う今日この頃。
私に本当に必要だったもの
私の用途から言えば、まだまだ現役で働いてもらえるスペックだけに残念です。 一つの道具を長く使い続けるのは悪いことではないと思います。
結局、ASUS の E203MA をヨドバシで購入しました。
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相談した店員さんにもスペックがタブレットよりも貧弱で Office も満足に動かないと言われました。 スペックはその通りかもしれませんが、Office に関しては充分だったと思います。 PowePoint で適当なプレゼンを作る程度は全く不自由はありません。 また仕事の関係で Excel の巨大なシートを扱ったりしますが、通常なら適当な SQL など使うでしょう。 100P を超える文書なら Word で処理するのは非効率になるので、text ファイルか pdf になるでしょう。
Web browsing も特に不便は感じません、Youtube を HD 画質で観賞しても処理遅延を感じたこともありません。 SSHで外部につなぐのにも特に困りません。
ただ「万人に勧められるか」と言えば、寧ろ 「No」 でしょう。 私は意外とPCに気を使いながら作業をしているので、ガンガン使いたい人や初心者には不向きなケースが多いかと思います。 搭載ストレージも 64GB しかありません、独自の判断でソフトもかなり削っています。
VAIO A12
SONY から VAIO から分離して4年経ちましたが、VAIO(古き良き SONY らしい製品)が復活したかと思える製品が出ました。 コンセプトをビジネス用途に重きをおく路線に変更し、Let's note と競合する部分もありますが対応端子の設計などはVAIOの方が好みかもしれません。