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未完放流

終わりなど無い、有るのは試練だけだ……

大学進学は貧困解決の手段となるか?

大学進学と貧困がよく記事が上がっておりますが、感情を一方的に述べるものが多い気がします。 そもそも目的は学問を修めることでしょうか?貧困からの脱出でしょうか?

私は進学・就職ともに希望が叶えたこともなく、 さらに他人の非常に身勝手な行いのために長い耐乏生活を強いられてこともあります。 様々な失敗から得た大学に対する知識が誰かの役に立てるかもしれないと思い文字におこしました。

この問題の根源の一つに日本で30年ほど続いた神話、 どんな人でも大学さえ出れば良い就社先が得られ人並み以上の生活が保証されるというものがあると思います。

しかし神話の正体は大学ではなく日本が人口ボーナスにあったことではないでしょうか?

人口動態のチェック

まずは数十年分の人口ピラミッドを見ましょう。できれば日本だけでなく世界の主要国を見た方が良いです。 明らかに人口減少社会です。世代間格差問題はタブー視されていますが根源にある現象です。

社会自体が全体として拡大せず、縮小方向であらゆるものが取捨選択を迫られているものとします。

統計局ホームページ/日本の統計−4 我が国の人口ピラミッド

このサイトは日本語UIもありますし、世界各国のデータが見れて面白いです。 www.populationpyramid.net

所得格差

次にもう一つタブー視されている所得格差です。 これも若年層ほど冪になっていることを否定してはいけません。 恐らく年齢層ごとにジニ係数のようなものを調べたら、若い世代ほど1に近くなるような現象が見られると思います。 (もしも、このような調査を見たことがあれ方がいらしたらコメント下さい。)

最低限、これらを頭に入れずに議論する資格はありません。

こういったサイトもあります。 heikinnenshu.jp

当事者

これらの問題の当事者とその周辺を整頓しましょう。

当事者であるのは成人間近の若者たちで、「進学に必要な費用」と「学問を修める意欲・能力」の有無がこの議論の大事な因子です。

貧困にあって学問を修める意欲・能力があって大学に行きたい若者はここでは別に扱いましょう。 本来は救済措置がもっとも必要なクライテリアですが情報が少ないです。 奨学金の貸与率などから推測するに、声を上げない普通の学生さんのうち半数位がそうなのかもしれません。

ネットでバッシングされるのは以下の2パターンになるのではないかと思います。

  • お金の有無に関わらず勉強をする気がないのに大学に行きたがる若者(と保護者)
  • 自分たちはもっと大変だったというお年寄り

本当は焼け野原世代とか戦争を経験したかた呼ばれる世代の方々の意見を聞きたいところですが、 亡くなられる方も多くネット上に意見が上げることは少ないです。 この世代のエリートは明確な目的と使命をもっている方が多く、個人的に助けられました。

大学とは

原則として研究機関であり副次的に教育があると考え、遊ぶ場所ではありません。

実情は無視して繰り返しますが、 大学が研究機関であることを忘れて議論している場合も多い気がします。

研究機関というと少し分かり難いので、高等な学問を勉強する・教育を受けるところとでもしましょう。

学問を修めるだけであれば

非常に辛い方法ですが、少なくとも現在の日本であればお金がなくても勉強をする方法はいくらでもあります。 実験などは体験できませんが、理論を理解して結果を解釈することはできます。 ただ体験ができるというのは代え難い情報であります。

私の経験ですが博士号がなくとも 専門書を一冊完全に理解し使いこなしていることを大学教授等に証明できるレベルになれば学位持ちのかたは歓迎してくれます。 殆どの方は会いたいと言えば時間を作ってくれます。質問の仕方も間違えがなければ必ず丁寧な答えをくれます。 ただし独学ですと、時間が相当かかりますし殆どの場合途中で挫折します。

しかし本来学問を修めるというのはこういう事ではないかと思います。

就職予備校

本来、大学には学生の就職先を世話する責務はないはずです。

これに関しては詳しくはないです。ネットで調べてみると近年の就職支援に対する充実っぷりはすごいですね。 私の世代ですと就職協定の廃止後の混乱、ネットによるエントリの始まりなどの黎明期でした。 慶応などは学生の間から意識した勉強をしているのは有名ですね。

遊びたいから行くんだよ!!

叩かれるのはここだと思います。 遊びたい、恋愛がしたい、モラトリアムだとかそういう事だと思います。 残念ながら、これは豊かな時代のみに許された特異な現象だったと思われます。 今でも、少し裕福な家庭(世帯収入が1000万超えるあたり?)なら可能かもしれません。

少し年を召された方が非難するのも、大学が遊ぶ場所で今の若者が羨ましいと考えているのではと思います。 また自分たちが作った現在の日本には貧困などないと考えていると思います。 物価を換算している方がいらしゃるので単純に大学の授業料、生活費などで考えても相対的な負担は現在の方が厳しいというのはあながち嘘ではないように見えます。

実際に引退された方と食事などすると現役世代の我々より遥かに豊かな生活をされている話を聞かされます。 非難される方がいても仕方がないかもしれません。

良い大学を出ていても基礎が……

高学歴の方とお仕事をさせていただいておりますが、ご実家が経済的な問題を抱えている例はいまのところないです。

ただ能力が高いと言われている人たちであっても、仕事をする上で基礎的なことを教える機会は年々増えています。 少子化の影響で大学のフィルタの機能が弱くなっているという嘆きも年配者からは聞きます。

若い時に元気だったり、自分を大きく見せたいと思うのはある程度許容しているつもりですが、 実力に対して虚栄心が極端に強かったり自尊心がない人も増えました。

こういう事例にあたると、意欲のある人にチャンスを与えたくはなりますし、 お金がないために大学を諦めた同世代の方は非難するかもしれません。

貧困を解決したい

はっきり言って大学進学と貧困は本来別物です。 昔はお金がないのに大学に行かせるというのはかなり無謀な行為と捉えられていました。

貧困を解決したければ、まずは貯蓄できる体制づくりから始めて次にお金を増やす方法を確立するしかないです。 お金の稼ぎ方は株でも事業でも生活スタイルにあったやり方を探してもらうしかないです。

それでも大学を出て、良い会社に入りさえすれば

現在でもそういう事例はあると思います。しかし昔ほど棚ボタはないので、狙うのであれば入念な戦略が必要になります。 この20年でどれだけの企業の名前が消えたかを思い出してください。

具体的な数値はありませんが、昔ほど魅力的な投資先ではないと思います。 FPの方とか指数を作っていないですかね?

経済的問題の解決手段として進学するのであれば、卒業までの資金計画(学費・生活費・雑費が確保できるか?さらに安全係数を設定しておく)を立てましょう。 次に卒業生の就職先を調べ、現在の投資に対して30歳までにペイするのに無理がないかなどよく考えましょう。 人生のイベント(結婚など)も大雑把に視野に入れておいた方が良いです。

就職先などは過去30年分ざっと見た方がよいと思います。 これは親御さんがやった方が良いですね。18歳で正確に判断できるのであれば大学に行く必要はないです。多分、株で生活費を稼ぐような才能があると思います。

このケースは大学が研究機関というのは無視して投資と考えた場合です。 実際には就職もある種の世襲化が進んでいるようにみえるので、親と子で大体似たランクの企業に行く傾向が強いと思います。

何が問題だったのだろうか?

進学を希望する若者ですが、進路に関しては親が羨ましく思えるかもしれません。 時代の潮流には個人では逆らえません。親の世代の「人並み」を得ようとすると厳しい戦いを強いられることが多いと思います。

親御さんも「自分が大学に行ったから」とか、「大学ぐらいでないと」というのは気持ちは分からなくはないですが一歩引いてみた方が良いと思います。

お年を召された方がする批判については当人達に現状をどうにか理解してもらうしかないですね。 若者の将来に対して投資をしたいという考えがあるのなら学生支援機構(旧:育英会)に寄付をするかなどの手段もあるかと思います。 寄付控除も受けられます。

寄附のお願い - JASSO

奨学金というか学生支援機構に対する批判も見かけますが不適切です。 借金であることは知っていて当たり前ですし利率も他の機関では不可能なほど低い良心的なローンです。